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2020/02/06 15:04

●貫入につきまして
貫入とは、釉薬にできる細かいひび模様であり、器自体のひび割れとは異なるものです。

●陶器のお取り扱いにつきまして
陶器は磁器と比べ、素地に若干の吸水性があるため、初めてご使用になる前には「目止め」作業をお勧めしております。
また普段のご使用の前にも軽く水に浸してからご使用になると、料理の汁気や油分がしみ込みにくくなり、染みやにおいを防ぐことができます。
ご使用後はできるだけすぐに洗い、完全に乾いてから食器棚にしまってください。
乾燥が不十分だとカビの原因になります。

【目止めの方法】
器を鍋にいれ、全体がつかるまで米のとぎ汁を入れ、15分程度弱火で煮沸します。(器が振動しない程度)
その後は鍋ごと冷まして器を水洗いし、十分に乾かします。
煮沸の際、陶器は非常に欠けやすいため器同士がぶつかったりしないようご注意ください。
この作業によって、とぎ汁が土の粒子と粒子の間に入り込んで隙間を埋めてくれるので、汚れがしみ込みにくくなります。

目止めを行っていても、繰り返しご使用いただくうちに貫入部分には徐々に食品の色素が入り込んできます。
白い器では特に目立ちますが、器を育てるという感覚で、風合いの一つとしてご愛用いただければと思います。